2012年11月22日
地域主義工務店の会の先輩でもある、名古屋の勇建工業 加村さんが考案された、手作りの『漆喰竈(しっくいかまど)』です。
先日、わざわざ神奈川まで届けて下さいました。
日本の左官職人の技術と古来からの材である漆喰の良さが凝縮された逸品です。
INAXライヴミュージアムにて開催されたイベントについてはこちら
http://www1.lixil.co.jp/culture/event/080_live_m/002245.html
実際に、卓上で固形燃料1個で、美味しくごはんも炊けます。正直、電気炊飯器より、お米の美味しさが際立ちます。
本日の昼食で早速お米を炊いてみました。
まずは、お米が水を吸うまで待ちます。
使う燃料は、市販されている固形燃料1個。
綺麗な竈を汚さないように、アルミホイルを敷いて‥
準備が出来ました。
釜を乗せて、着火。
しばらく待っているとやわらかい湯気が‥ ことこと音を立てて、いい香りが広がってきました。
炎が弱まった頃、食支度。
ご近所の魚屋さんから、自家製いかの塩辛とあさりの佃煮を買ってきました。お味噌汁も準備完了。
炊きあがりです。
美味しく、美味しく、頂きました。
私自身、『かまどでお米を炊く』と言うと、時間がかかり手間がかかり‥
と、そんな意識がありましたが、ことこと音を立てる釜からの、いい香りのする湯気を目で追いながら
炊きたてのご飯を心待ちにしたのは、初めての感覚でした。
お米が炊けるまでの時間は約1時間。
米を水に浸してから蒸らす時間も含め丁度良い時間でした。
次は炊き込み‥、楽しみです。
左官とは、今では塗壁材の一種として知られていますが、
昔の家造りでは竈≪かまど≫も左官職人の仕事だったそうです。
この漆喰かまども既製品の型はなく、日干し煉瓦・砂漆喰・漆喰を使ってすべて手作業でつくられています。
実際手で触れてみると、漆喰の心地良さをとても感じます。
そして、美しい。
是非一度、この感触に触れてみて頂きたいです。
(staff y)
▼▼【Y’s comment】..
工業製品(新建材)に頼るより、日本古来の材と技術を、建物でも
より見直してもらえるツールとして、新建材で造る事に慣れてしまった各業種の職人達へも、
本来、日本の職人の技術と良質な材を伝え、今一度、今後の建築を見直すツールとしても良い品だと思います。
ワイズでは、湘南の風土に合う、建築を創造していきます。
購入をご希望の方はこちらまでお問合せ下さい。
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