Y’sスタッフです。
弊社が開発や販売促進に携わる瀬戸漆喰(木摺漆喰工法)のレポートです。
先日、2014年2月25日 東京都にある(公財)日本住宅・木材技術センターにて、弊社でも家づくりに採用している『瀬戸漆喰』の
準防火性能認定取得のための試験が行われました。
瀬戸漆喰の発案者である、広島県建築舎ゆわんと村佐藤代表、大臣認定取得に向けたコンサルタントである桜設計集団安井先生と共に
瀬戸漆喰グループの面々と実験の様子を見学させて頂きました。
今回の試験体は、着火側に15mmの杉板が本実で貼られており、断熱材にはリサイクルポリエステルを含んだ羊毛系断熱材、
そして木摺り15mm+漆喰8mmという仕様。
時計をセットし、燃焼が開始されました。
着火後3分も経つと、木材が燃え、白い煙が出てきました。
こちらは燃焼の様子。装置横にある小窓から目視できます。
「
15分程経過すると、次に断熱材が燃え、煙が黄色に変わりました。
断熱材が燃えると、最後は漆喰だけの耐火になります。
20分経過し、試験は終了。
瀬戸漆喰側は、表面温度が90度まで上がってはいるものの、燃えたり、崩れる事はありませんでした。
温度を冷やすため、水をかけている時の様子。表面の様子はほとんど変わりありません。
下記は、燃焼面の様子。装置から外した瞬間、黒い煙が立ちこめました。
木板、断熱材は燃え、黒くなった木摺りが見えます。
消火後に、様子を見に行くと、木摺りこそ炭化しているものの、漆喰が白いまま残っている事が良く分かります。
木摺りの一部を手に取ってみると‥
漆喰と付着していた部分は色が変わらないまま残っていました。
もちろん、漆喰もほとんど様子は変わらず残っていました。
その後、翌日にも試験は行われましたが、結果は無事合格。
これから大臣認定の申請手続きが続きますが、今年初夏には、安全性の高い壁として設計に採用出来る事になります!
実験に立ち会っていると、途中素材が燃える事で発生する煙を目の当たりにしもちろん当たれば目にしみたり、むせる症状はあります。
しかし、これがもし化学物質の含まれた素材だったら‥と考えたとき、恐ろしい。
漆喰は、5000年以上前から、人々の生活に関わってきた伝統的な素材です。
それにも関わらず、素材に対して数値的なデータが不明確になっている現状があり、
結果、化学物質で作られ工場で試験された工業製品が多く出回りそれによる健康被害が広まってきている‥
これが、現実です。
“古くから伝わる素材により、”というより、“なぜその素材は古くから今も使われているのか。”
先人の知恵は、きちんと理にかなっているのです。
ひとに、暮らしに、優しい素材。
『家づくり』にとって、それがなにより大切だと考えています。
湘南 ワイズは本物の自然素材で地域の建築を創造していきます