湘南・町屋の家
土地探しの段階から、ご相談を頂き、二人三脚で共に条件の合う土地を探してから、早一年強前にさかのぼります。この家は、湘南町屋…と名づけさせて頂いたお宅ですが、敷地は専用通路で奥に南北に長い建築地がある、いわゆる「旗竿地」で実際に建物が建てられる有効敷地は24坪弱。一見、不動産業者から言わせると短所と思われがちな土地ですが、建築(設計士)の観点から見ると…最良の条件の土地でした。
皆様、新築計画をたてられる時、最初に土地探しが必須だと思い、いの一番に不動産屋さんに向かっていませんか?本当は、家づくりの専門家の門を最初に訪ねた方が、気になる個々の土地に対し、より具体的なプラン案や法規や造成の有無などの検討が同時に考えられる事が最大のメリットであり、本来、当然の進め方といっても過言ではありません。今回の家づくりもそんなお宅のひとつでした。
最寄の駅まで徒歩数分の好立地。しかし、法律的には、準防火地域という、防火対策が必須の土地条件です。お客様のご要望もあり、伝統的な材を使用し、木を化粧で表しながら日本の文化を感じられる家…。
敷地の形状、方位、環境・・・
居心地の良い空間。冷暖房に頼りすぎない間取りと色々な創意工夫が湘南町屋が誕生しました。
家のつくり方は、Y’sの家づくりの基本。構造材は国産自然乾燥材、木摺漆喰工法、オリジナル部材は、建具(引戸、ドア)、キッチン、洗面台など多数取り入れて頂き、快適でランニングコスト(維持費)が少ない家になっています。
準防火地区にありながら、木の風合を生かした化粧材で魅せます。
Y’sこだわりの、構造材は国産材の自然乾燥材のみ使用。外壁のつくり方は、高価である漆喰に砂を混ぜた、砂漆喰を左官の技でつくる「木摺漆喰工法」を採用。※Y’sの家づくりは、新築から増築、改築など全てのリノベーションで採用している工法になります。
漆喰とは名ばかりの樹脂入りなどの工業製品の漆喰が多い中、Y’sの漆喰は天然の材のみでつくられている、本当の本物の漆喰です!何が違うか?はっきり言わせて頂くと…性能が違います!! コチラ⇒
勉強①:昨今の家づくりでは、漆喰は、家の中の壁などに塗る事が多くなりましたが、本来、日本建築では、その防火性能に注目されており、城や蔵、社寺仏閣など、防火が必要な外壁で使われている事が多いのです。 コチラ⇒
玄関先のアクセントには、新潟の豪雪地域で使われていた180年前の欅(ケヤキ)の古材
外壁:木摺漆喰と仕上げはオリジナルの土壁調仕上げ。質感が既製品とはまるで違います。
外壁にとって大事な要素のひとつに耐久性があります。この仕上げ方法は、耐久性も30年以上は確実にメンテナンスフリーと考えています。因みに既製の仕上げ材は、10~15年で塗り替えが必要です。自然素材の材だけで家をつくる本当の意味はココにあると言っても過言ではありません。コチラ⇒
玄関先は、程よいサイズの土間と地窓があり、壁の一面は和紙貼りの収納で湿気対策も万全です。
室内は見た目だけでなく、実際に冬に暖かく、夏は涼しい、杉材をつかいます。床材は30mm以上の厚板。
Y’sの特長である数々のオリジナル部材。そんな中のひとつでもある、オリジナルの木製サッシ。既製品や木製サッシビルダーが作る木製サッシは高価で手が届かない…そんなご要望から生まれました。価格は市場価格の1/4以下程度の価格でご提供しています。似た仕様の既製品のアルミサッシより安価かも…
木製サッシも、他の材同様に、こだわりの国産材使用。勿論、ガラスも複層(ペア)ガラスです。
この掃き出しサッシは、全て壁の中に戸が納まる『全開口タイプ』開放感が違います!
内障子…カーテンやブラインドとは機能が違います!機密性や結露の発生は雲泥の差!!デザインも個々のお宅に合せて、設計・製作しています。和紙のもつ機能は他では真似が出来ないのです。
キッチン、洗面台、TV台など、家具関係も全てオリジナルで作らせて頂きましたので、トータルバランスも、個々の納まりもマッチしています。畳一枚に至るまで本当の、本物の材を使います。
何故?自然素材なのか?その答えは・・・コチラ⇒
湘南 ワイズは地域の建築を創造していきます