木材を多く使うと『和風』になる?!
イメージでそう言われる方が多いですね。あくまでイメージなのです…
室内などの仕上げ材でもある杉などの床材、化粧梁などの化粧木材、木や和紙張りの建具(引戸、ドア)、左官仕上げの塗壁の外壁・内壁、文字だけで見ても、『和』を感じてしまう方がいるかも知れません。
しかし…決してそうではありません。Y’sの家づくりは、基本的にどの家づくりでも、日本にある、日本の家づくりを念頭に、国産材を使い、木摺漆喰工法などに代表される様に同じ工法で造らせて頂いていますが、建物のデザインや魅せ方でイメージは変ります。今回のお宅もそのひとつかも知れません。
敷地は駅まで徒歩数分にある104m2(約31坪)の北側道路と高低差のある敷地。南側も含め三方向とも囲まれています。建ペイ・容積率は50/80なので、通常は25坪の建物しか建てられません。ご希望は広いリビングがある3LDK+納戸…そこで法律の緩和を利用した中二階の納戸(約8帖)を計画し、実際の床面積は約30坪。大きさも間取りもご希望通りの家が完成しました。「北欧系モダンが好き」「和はちょっと…」のご要望もありましたが、はたして?!
敷地の形状から共用部分であるLDKは2階に!四季を通じて採光、通風共に万全です!!
国産の杉を多く使用してますが、魅せ方、工夫次第でモダンにもカジュアルにも出来ます。
Y’sの家づくりの基本は、1000年以上日本の伝わる、伝統的な技術と機能。見落としがちですが外観のイメージだけで家づくりを行うと、耐久性もなく、維持費にお金がかかり、風も通らず、夏暑く、冬に寒い。一年中、冷暖房機器に頼る家になってしまいます。勿論、家はお客様のご要望が一番!しかし、少しだけ日本に昔からある、家の《常識》を知って頂きたいと思っています。
屋根の出(軒出)は、夏の日差しをさえぎり、冬の陽は室内に取り入れるサイズを土地に合せて計算しています。デザインのみの考え方だけでは果たして…この軒出サイズは重要で、軒出×3倍の外壁を守るとも言われています。壁を守る・・それは耐久性があり、よって維持費にお金がかからないと言う事です。
Y’sでは、新築でもリフォームでも、和でも、洋でも、全ての家づくりに<木摺漆喰>工法でつくります。詳しくはコチラ⇒
家はある意味、人間と同じなのかも知れません。
いくら見栄え良く着飾っていても、中身(健康など)が害していては仕方がありません。
それだけではなく、いくらデザインの良い服だとしても、機能が無く、悪い素材の服の着心地は、結局ストレスにしかなりません。
家の寿命も服の寿命も単位こそ違えど、基本は同じなのかも知れません。
機能だけで選んだ服はデザインが?かも知れません。それなので…
日本の家づくりの基本を踏まえた上で、個人の趣味趣向をエッセンスとして加味した家こそが、『本当に良い家』だと考えています。
照明もキッチンも家具もY’sでは手作りがあたり前です。これこそオンリーワンなのです。
外壁もY’sのオリジナルのひとつ。左官の技術が光る『寒水の掻き落し』仕上げ。これでも和風に見えますか?!
階段踊り場には、中二階(納戸 約8帖)の入り口。室内を機能を落とさず、広く魅せる工夫も必要ですね。
基本があり、技がある、そしてデザインがあります。
木を使うと…『和』になるのでは無く、イメージは無限大、自然素材の家づくりは、健康なのはあたり前!
機能とデザインと何よりお財布に優しいのが自然素材での家づくりなのです。
そして、それがY’sの家づくりでもあり、願いでもあります。
湘南 ワイズは地域の建築を創造していきます