本当の家づくりとは?素材について

本当の家づくりとは?~長く快適に住まう  素材について

家’(住まい)に対する考え方や捉え方は、人により様々ですが、古きものを大切にし長く受け継いで来た日本の文化ですが、最近はそんな日本でも家は、大きな『消耗品』と考えられる消費者も多いとの事です。造り手の我々としては、とても悲しい事です・・・。はたして家は大きな消耗品なのでしょうか?

現実的に住宅ローンを払い終える最長35年もの間、建物を維持する為に行う日々のメンテンスや修繕費用等が、トータルで数百万、数千万単位になっては困りますね。維持費(ランニングコスト)がかさむと、生活費が圧迫され、事によっては住宅ローンの支払いすら困難になって来てしまいます。

結果、家の維持の為に家のローンや生活までもが圧迫されてしまう、、、。折角建てた家であっても、それでは本末転倒になってしまいます。現在の家の多くは、維持費が10年間(10年間度に)でおよそ250~300万円かかると言われています。月に換算すると25000円前後ほどかかります。

建築計画の際、月々の支払を決める、資金計算をする際、維持費を計算に入れていない方が多いのです。因みに光熱費も計算にいれていますか?とても重要です!

本来の『家』は、10年度に莫大な維持費を必要としません。最近の家のつくり方、使用している材にこそ問題があるのです。

 

・建築に不可欠な材とは?

家づくりの中で構造材、仕上げ材に関わる材と同じく、重要な部位が下地材ともいえます。壁の下地、屋根の下地、床の下地など、下地材を使い箇所には色々な部位があり、場所によっては、その下地の上に、木板や左官仕上げ、和紙仕上げなどで仕上げを行います。

 

何故?自然由来の素材なのか?  

Y’sの家づくり  ①⇒コチラ コチラ

最近では、室内の仕上げ材に漆喰などを希望される方も多いですが、いくら仕上げ材の性能が良くても下地がそれらに伴った性能や能力がないと意味がなくなってしまうのです。例を挙げると、石膏ボード下地の上に漆喰を塗る事も不可能ではありまえんが(樹脂の使用が必須)、木摺+砂漆喰(自然由来の素材)下地に塗るのとでは後者の方が断然に性能・耐久性共に優れており、前者については本来、漆喰がもつ性能を充分に発揮できているとは言えません。

余談ですが、そもそも下地に樹脂を使ったり、ビニールクロスの上から塗れる漆喰・・・などは材自体にも樹脂が入っている為、漆喰とは名ばかりの別物なのです。

 

 

漆喰 寿命 ワイズ 湘南 工務店

安心できる材を使っているからこそ、本来の良さが活かされ本物となるのです。Y’sは家づくりにベニヤなどの工業製品は一切使用しません!

 

 

自然由来の仕上げ材に一番適している下地材は、やはり自然素材が適しているのです。

 

・無垢材と合板

全国で最も多く使われているであろう下地材である合板(ベニヤ、フローリングや構造用合板等、他の類似工業製品を含む)について、性能や耐久性(寿命)、コストについて考えてみたいと思います。

さて、近年、初期コスト重視の家づくりや戦後の国の指針もあり、耐震壁や屋根下地、床下地などに合板が使われる事が多くなりました。全国の多くの建築現場で採用されている建材であります。その使用割合は90%以上とも言われています。『早く、簡単に、誰でも』 使える材である事は長所より、短所が多いのです。

構造に使用される合板(耐力壁、床、屋根下地に使われる)などは、複数の単板を交互に重ねて熱圧接着したもので、接着剤を用いています。また、特類といわれる合板は、樹脂系接着剤等を使い、常時湿潤状態における接着材の性能試験をしたものです。これらは、外壁下地、床下地、屋根下地など、水に濡れる恐れのある下地などに多く使われています。

 

 

構造用合板 床2

 

 

合板の製品試験の内容とは、72時間煮沸の後に剥離がないかを試しているだけで、実際の家の環境の様に、湿潤状態と乾燥状態を繰り返し続ける環境下での耐水性能が充分かと言われるとそうは思えません。そして、一般に、特類の構造用合板であっても、10年で8%程度の劣化が記録されているように、良好な環境下にあっても、接着性能が永遠に続くものではないのです。

 

Y’sがベニヤ合板などの工業製品を使わない訳とは?

合板の欠点は、数枚の薄板を接着剤で貼り合わせるので、透湿性能(湿気を通す性能)が劣るだけではなく、吸湿性(湿気を吸う)はあるが、天然の木が本来有している放湿性能がない事です。その為、湿気を吸うと、吸った湿気はなかなか抜けずに、接着剤の強度が落ちるだけでなく、合板のもう一つの構成要素である木材も腐り易くなるのです。

家の寿命や性能に大きく影響を及ぼす壁体内結露対策に関しても、外壁に通気層を設けるとなっているだけで、これは合板を使わない軸組構法だけに有効で、構造用合板を使った場合は、雨水の壁内への進入や壁の輻射熱対策には多少なりとも有効ですが、室内からの湿気が外部へ逃げづらいため、壁体内結露への影響は大きくなります。

 

 

腐食した合板2

 

 

国の指針やメーカーの謳い文句を鵜呑みにして、安易に外壁に合板や工業製品を使うと、その性質から劣化が激しくなるのでは?とも思います。最近は、透湿抵抗の低い構造用面材(工業製品全般)も出ていますが、これらも結露するまでは多少なりとも有効ですが、一旦結露が起こると水分を排出する効果は〝ない〟のです。

 

今回は下地材を題材にあげて解説をしていますが、内装の仕上げ等も同様に重要です。所構わず自然素材を使えば良いと言うわけではありません。あくまで自然素材は家の建材です。素材や建材を知識もなく、安易に簡単で安いからと家づくりに使用すると…困るのは皆様なのです。

 

結論から申し上げると、新建材で建てた家の耐久性は、新建材の寿命が起因し、25年程度しかもたないと言われています。補足ですが、国のデータによると家の建て替えの為、解体工事を行いますが、平均で築27年ほどの建物が一番多く壊されているのだそうです。それほど近年(戦後)の家は低寿命な家が多いのです。

以前、国が進めた推奨事業『100年住宅』の耐久性が実際には30年程度しかなかったように、住宅性能表示に示されている劣化等級はとても使い物にならない規定だとさえ感じてしまいます。今の住宅性能表示に示されている耐久等級3というのは、新建材だけで構成された家であり、性能表示が示すところの75~90年間保つ家になるとはとても思えません。

 

 

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家の耐久試験は、個々の建材、製品で行われていないケースが多く、住宅全体のシステムとしては全く試験をしてないのが現状です。

文字通り、構造的な部分に使われる合板などの新建材(工業製品の建材)の耐力や性質が30年足らずで損なわれてしまったら

これからも起こるだろう大地震や天災などの驚異に対してどの様に建物を守るのでしょうか? 

それでは、家は安全な場所では無くなってしまうだけでなく、財産としての価値も無くなってしまうのです。

そうならない為、にY’sでは自然由来の素材を用い、伝統に基づいた技と知識、経験で、大切な家づくりをしているのです。

伝統の技とは? コチラ⇒

 

 

 

湘南 ワイズは地域の建築を創造していきます


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