本建物は名前の通り、外壁に焼杉板で囲った平屋建てになります。
今回は、本建物のご紹介をさせて頂きます。
首都圏では土地が高額な事から、平屋建ての家は、住み心地が良く理想的ではありますが、数が少なく、弊社でも数少ない事例と言えます。このお宅を象徴する土間は、北東側エントランスから玄関に入り、そのまま南側まで抜ける動線となっています。住まい手のお仕事柄、収穫したお野菜などもこの土間で運搬、洗い、選別、保管が出来る事が可能な様に、限られたスペースの中でもなるべく広いスペースを確保しました。
しかし、夏場は、直接日光が当たらない為、土間が冷えた状態が続きますので涼しく過ごせますが、冬場は一転、この土間が起因し、土間からの冷たい温度が原因でとても寒い家になってしまいます・・・。エアコンなどでは、この冷たい土間は暖まりません。そこで計画当初より、土間の中に熱源を入れ、土間自体を暖める床暖房か、薪ストーブの輻射熱を土間に蓄熱させる暖房方方法かを選択して頂く事にしていました。こちらもお仕事柄、容易に薪ストーブの燃料となる薪の確保が可能だという事、そして何より土壁の性能を最大限に活用出来る薪ストーブの設置が決まりました。
土間から大きく開けた畳のリビングの間は、後に戸の設置も可能。画像の左端に見える箇所は、引戸もあり、土間に通じています。ストーブは住まい手の希望もあり何故かボカシ入(笑)
土間収納の建具は吊り下げとして、下端は野菜置場にもなる空間をつくりました。
日々の動線だけでなく、夏場の通風にも通り土間は有効です。両開口部共に引き込み式の網戸が設置してあります。
玄関や南の引戸は、全て引込式。通常のお宅より作業時の出入りに支障を無くす為、開口巾は120cmと広めです。
リビングの掃き出し戸は、Y’sの特性オリジナル木製引込戸。全開口になります。後は濡れ縁をつくれば、、、。
カーテンやブラインドと違い、引込式の障子は場所をとりません。また冬夏問わず、温熱環境を向上させる事も可能です。
Y’sはキッチンなどもつくります!お料理好きな奥様の要望で、コンロは高火力(料理屋の様なコンロ)吊戸も不要。まるでプロの厨房です、、、でも理には適っていますね。正解!
屋根を支える出し桁(だしげた)軒を大きく出したいけど、柱は建てたくない場合に有効な工法です。
焼杉と木製サッシ(オジリナル)まマッチしますね。深い軒先は、夏場の無駄な熱斜や風雨から外壁も守ります。軒は大事です。
120年前(推定)の欅(ケヤキ)の古材をあしらったエントランス。
深い屋根がかかるので、他からの目線も雨も防ぎます!最近の家は軒の出が無い建物が多いですが、実は百害有って一利なし・・・なんですよ。見た目やデザインも大事ですが、それだけで良いのですか?例えば洋服に例えると、寒風吹く中、ファッション重視でデザインだけを優先させるような薄着で快適でしょうか?夏場も見た目重視で暑くて(熱くて)風の通らない家で過ごせますでしょうか?家づくりには、家づくりの為の最低限の約束事、ルールがあるのです。
それは私が考えた!では無く、数千年の歴史を誇る、日本の文化とも言える、家づくりのノウハウが有るのです。
何故?と疑問に思った方は是非、Y’sまでお問合せ下さい。
是非、参考にして頂ければ・・・
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