<床ワックス>
床ワックスをかけることで床に被膜を作るので、床をキズや汚れから守ってくれます。
汚れも付きにくくなるので、普段の掃除も大変楽になるというメリットがあります。
ワックスには油性ワックスや、樹脂ワックスなど、いくつかの種類があり、床材やその性質によって使い分けます。
現在最も一般的に使われているものは樹脂ワックスです。
床ワックス・フローリングワックスには、一般的に油、蝋、樹脂を主成分とした物があります。
樹脂ワックスは最も多くの床に使われているワックスで、固くピカピカの床面に仕上げることができます。樹脂ワックスには、アクリル樹脂が主成分のものと、ウレタン樹脂が主成分のものに分かれます。
アクリル樹脂を主成分にしたワックスは、塗りやすいですが、耐久性はあまり期待できません。アクリル樹脂は硬くなりますが、柔軟性に乏しくフローリングのような伸縮性のあるものには不向きです。
ウレタン樹脂が主成分のワックスは、やや塗りづらいのですが、耐久性は期待できます。ウレタン樹脂は硬くなりますが、弾力性もあります。フローリングのような伸縮性のあるものに適しています。
近頃、「シックハウス症候群」という言葉を耳にすることが多くなりました。
これは化学物質過敏症ともいい、住宅の高気密化やアレルゲン、建材、内装材に含まれる化学物質による室内空気汚染が原因で、めまい、吐き気、頭痛、目の痛みなどの症状や身体に不調をきたすことです。
屋内の建材や家具などに使われている接着剤や防腐剤、防虫剤、塗装の塗料、そしてワックスなどの材料から揮発する化学物質が室内空気汚染物質として問題となっています。
一般に使われているワックスやコーティング剤は環境対応が遅れているものも多くあり、シックハウス症候群の原因物質以外にも、気をつけた方がよい物質があるので、できるだけそういった注意・嫌疑物質の使用、混入されていないものを選ぶようにしたいものです。
ワックスは洗剤と違って、長期にわたり床の上に残るため、安全で安心な材料を選ぶことが重要です。
蜜蝋ワックス
昔から木の艶出し、番傘の防水に使われていた一番絞りエゴマ油
紀州熊野を中心に採られた国産の蜜ロウ
詳しくは、小川耕太郎∞百合子社さんのホームページをご覧ください→http://www.mitsurouwax.com/cont03/index.html