家づくりの基本とは?
窓、バルコニー編
デザイン、性能、コスト…家づくりのご希望は十人十色、どれを優先させるのか?いや、全てを叶えるべきか…
色々と悩まれる方々も多いと思います。無論、全てを備えていれば言う事は無いですが、残念ながら結論からいうと、デザインと性能(機能性含)、コストの三種は、相容れない部分があり、どちらともつかない関係にあります。個々のお宅に合う、無理の無い範囲でバランスが必要かと思います。
しかし、このバランスを悩んでいただく前に、あくまで日本で家づくりを行う時(海外は気候、風土が違う)、基本となるべきポイントがあります。この基本を踏まえて頂くと、この悩むべき三種のバランスも答えが出しやすくなるかも知れません。今回は、この家づくりの基本のひとつについてお話をさせて頂きます。
皆様が家に期待する『陽あたりが良く』『風通しが良い』『過ごしやすい家』などのご希望は、どのお宅でも、ご家族が集い、住まう条件としては、ある意味、あたり前の要望であり、住まいの基本とも言えます。しかし、このあたり前の要件を、皆様が自ら壊している可能性があるのです。例えば・・・
『海が…山が見たい』 大きな窓を配置し、リビングと隣接した場所にデッキやバルコニーをつくり、楽しみたい…
『とにかく明るい家が良い』 陽を多く取り込みたい。南側、特にリビングなどに大きな開口部(窓)を設ける…
『風通しを良く』 上記同様に、大きな開口部… など
景観の良い湘南地区のお客様からは、良く言われるご要望のひとつでもあります。また、住宅密集地域の方も、少しでも多くの光を入れたいとの事からご希望される方も多いのです。
お気持ちは十二分に理解出来ますが、ここに見落としてはいけない大きな落とし穴があります。リビングの南側に作ったバルコニー、ウッドデッキなど、2階の場合、一見、庭がわりにもなり、洗濯物も干せるなど、良い事づくめの気がしますが、このバルコニーやデッキが夏場に太陽の熱を吸収し、畜熱をするのです。国産、海外を問わず、レッドシダーや杉などは夏場になんと60℃前後まで畜熱をしてしまいます。
耐久性、メンテンスに手間がかからないからと、アイアンウッド(イペ、ウリンなど)にすると、火傷し、目玉焼きが出来ると思うほど熱を吸収してしまうのです。そこへ、風通しを良くする為に、大きく作った窓を開けます・・・すると
さわやかな風が風が入る・・・のでは無く、外床で熱しられた空気、《熱風》が室内に入って来てしまうのです。暑い、熱いと結局は、大きくとった窓も締め切るしか無く、エアコンなどの冷房機器のみに頼り、結果、電気代も上がり、お財布にも痛い!…となってしまうのです。この場合、2階につくるバルコニーだけで無く、1階につくるデッキなども同様の現象が起きます。仕上げがタイルや石貼りだと、材の性質上、【熱し易く、冷め易い】ので、木製の床の比ではありません。
また、2階の窓など開口部の前に、1階の屋根をつくる事も同じ現象が起きます。昔から、日本建築ではご法度でもあります。最近多いですね…このタイプのデザイン、建て方…
デザイン・・・そいはお客様がご希望されるイメージと言い換えても良いのかも知れませんが、この様な現象が起きるとは想像もしてない方がとても多いのです。そして後悔…それではいけません!
そして、悪い事には続きがあります。ウッドデッキなどは、とてもメンテナンスに費用と時間を要するのです。少なくとも1年に1回だけ、それもご自身でメンテンスが可能にも関わらず、忙しい現代、これがまた困難な方が多い様で、新築時にお金をかけて造ったデッキ。あの綺麗だった床も数年後には…造り直し…これは困りますね。
そうならない為に・・・
Y’sの心・技・創!
・開口部(窓)は、適した位置に、適したサイズで設置する。イメージだけ、デザイン優先だけでは危険!
・日本の建築の基本。南側の開口部前に大きなデッキや屋根(庇程度はOK)を造らない!設けるのであれば、隣接した東側などに!!
・1階にデッキを造りたい場合、日本には濡縁(出が90cm程度)があります!
・南向きの大開口部の前は、1階でも2階でも、植栽を植える(庭)は有効!
など色々と考慮が必要です。Y’sでは・・・
2階の大きな南側に面した開口部でも、屋上緑化で夏場対策!
植物の蒸散作用によって屋外空間の温度上昇を緩和する効果も期待できます。
効果は、それだけでは無く、緑化の為の土壌が断熱作用も行い
直下にある室内の温度上昇抑制もあり、省エネ効果も期待できます!
しかし、下地(バルコニー自体)が大事です、普通のバルコニーの造り方では、5年ごとの表面メンテナンスを行う必要があり、現実的に維持が困難になります。
バルコニー自体をメンテンスフリーで造る必要があるのです。
Y’sでは、畳1帖の大きさのバルコニーであっても土壌+緑化をしています。
※ウッドデッキやバルコニーの改修時に緑化をする事も可能です。
その技とテクニックは・・・是非、お問合せ下さい。
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